好きになると、知りたくなる。
知ると、もっと好きになる。
映画と北海道をつなぐコラム「映画と握手」。
観た方歓迎、観てない方大歓迎!
新目七恵-text & Illustration
第4回

「(日本語) 白痴」

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令嬢・大野の家として出てきた洋風住宅。これは、札幌ゆかりの作家・有島武郎が、東北帝国大学農科大学(のちの北大)教授時代の1913年に新築した自邸である。亀田役の森雅之は、この家で暮らしたこともある有島の長男。とはいえ、幼い頃の父の死に強い衝撃を受けており、ロケは複雑な心境だっただろう。当初、北12西3にあった有島邸は、1960年からは北大が所有し、移築された東区北23東8で「有島寮」として活用された(私が担当したカイの特集記事「大学村の森」の一角にあったそう)。有島が特注したというモダンな屋根や窓は、移築復元された札幌芸術の森で今も見ることができる。

●札幌芸術の森・有島武郎旧邸(札幌市南区芸術の森2丁目75番地、TEL:011-592-5111)WEBサイト

「白痴」1951年/黒澤明監督/出演・原節子、森雅之、三船敏郎、久我美子/166分

新目七恵(あらため・ななえ)
札幌在住のライター。三度の飯より映画好き。が高じて、NPO法人「北の映像ミュージアム」のスタッフとしても活動。観るジャンルは雑食だが、最近はインド映画と清水宏作品がお気に入り。

ZINE「映画と握手」
ライター・新目が、お薦めの北海道ロケ作品や偏愛する映画をオリジナルのイラストと文で紹介するA5サイズの冊子(800円)。第1号は「海炭市叙景」「馬喰一代」「南極料理人」をピックアップ。A3四つ折りサイズのミニZINE(モノクロ版)は、函館の市民映画館「シネマアイリス」、札幌の喫茶店「キノカフェ」で随時無料配布中。

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