室蘭市・登別市と伊達市の一部をカバーする「FMびゅー」(84.2MHz)は西胆振の情報満載で人気のラジオ局。沼田さんは、FMびゅーやフリーペーパー「ぷれびゅー」を展開する室蘭まちづくり放送株式会社の代表取締役を務めるとともに、取材記者兼パーソナリティとしてまちを駆け回り、マイクの前に座る。千葉県で生まれ育ち、高校2年生の時に室蘭市民の一人となった。
「室蘭の最大の魅力は暮らしやすさです。暑すぎず、寒すぎず、雪も少ない、とても住みやすい気候です。そして立地の良さも格別です。札幌へ2時間弱、新千歳空港へも1時間程度でアクセスできますし、函館へも行きやすい。すぐ隣には登別温泉や洞爺湖温泉があるし、もうすぐフェリーも就航します。暮らすには最高の環境だと思いますよ」
食べ物の美味しさも自慢だという。豚肉を使うことで有名な室蘭やきとり、カレーラーメンなど、有名なご当地グルメはもちろん、海産物も要チェックなのだとか。
「目の前に豊かな噴火湾が広がっているので、どこの居酒屋に入っても美味しい海産物を出してくれます。そのため行きつけの店というより、いろんなお店を回って、それぞれの味を楽しむことができます」。
そういう沼田さんの最近のイチ押しがラーメンなのも面白い。輪西町の「ぷらっとてついち」に入っているラーメン店「鉄平」が最近メニュー化した、柚子塩らーめんだという。
「ゆずが濃くて北海道産小麦麺によく合い、実に味わい深いラーメンです。まちに新しい味のラーメンが誕生した、という感じです」。
そして「室蘭岳山麓総合公園(だんパラ公園)」もぜひ訪れてほしいという場所。室蘭岳(911m)山麓に位置し、室蘭港と噴火湾、太平洋をを一望できる総合公園だ。園内には遊具やテニスコート、パークゴルフ場のほか、キャンプ場なども完備され、冬はスキー場がオープンするなど家族連れでにぎわっている。
「室蘭には多くの展望スポットがありますが、私のおすすめはだんパラ公園です。夜になればマチの夜景や漁火も見えますし、星もきれいに見えます。この場所にたたずんでいると不思議と心が落ち着くんです」
多忙な日々の中で心落ち着くまちの風景があるというのも、暮らしやすいまちの要件の一つなのかもしれない。