第1回

ビルの屋上のミツバチがつなぐもの

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長かった冬も終わり、木々に葉がつき、花も咲き始める春が札幌にもやってきました。いろいろな生きものが動きだす春。大通公園や植物園、中島公園など、たくさんの植物に囲まれた札幌の街なかに、ミツバチたちも姿を現わします。

札幌の街なかにあるビの屋上にミツバチがいるのを知っていましたか。
地上30mの屋上が都市型養蜂の舞台となっているのです。ここではミツバチとのふれあいをつうじて、まちの環境を考えるきっかけづくりや、人やまちのつながりをつくることを目的として、「サッポロ・ミツバチ・プロジェクト」(愛称:さっぱち)という市民団体が活動しています。
ミツバチは、環境指標となる生きもの。つまり、ミツバチたちが住みよいまちをつくることは、私たち人間にとってもよい環境ということです。

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さっぱちでは、市民の皆さんがミツバチのお世話をつうじて一緒に活動をしています。普段ならあまり接点がないようなさまざまな皆さんが集まっているのだそう。ミツバチが人と人をつないでいるのですね。
採れた蜂蜜はビンに詰めて販売もしていますが、限られた量をより多くの方に楽しんでもらうために、街なかの飲食店に蜂蜜をつかったメニューを提供していただいています。ミツバチは、まちと人もつないでいるようです。

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いまは別の場所で越冬中のミツバチたち。
今年も5月上旬にみんなでビルの屋上に戻ってきます。
次回はその様子をお伝えします。