まちのタテ糸とヨコ糸の先にあるものとは
まちづくり。普段、何げなく使う言葉の一つでありながら、その意味やイメージをきちんと人に伝えることは難しい言葉でもあります。
公的な事業だけではなく、市民の多様な活動などに対しても用いる「まちづくり」という言葉は、その時々で意味合いが大きく変わります。
そして、身近なようでありながら、自分自身で動き始めるには、その一歩が遠く感じた人も多いのではないでしょうか。
でも、活動されている方々にとっては、理屈や建前ではなく、やってみたい、面白そう、あるいは目の前にある課題や問題を少しでも解決しようとしただけなのかもしれません。
今回は、コロナ禍のなかにあっても住民目線で活動し、まちや地域のタテ糸と住民のつながりというヨコ糸を織りながら、各地で活動する人々にお話をうかがうため、北海道の各地へと足を向けました。
誰かが動くことで何が変わり、どのような新しい価値やネットワークがまちや人々の間に生まれ、どう展開が広がっていくのでしょうか。
※前回に続き、新型コロナウイルスの影響によって、カイはしばらく取材活動を自粛していました。今後の状況を確認しながら、感染拡大につながらないよう留意し、活動を継続していきます。
伊田行孝─text