「カイ」のバスツアー、つくります。

バスツアー。多くの人は一度や二度、経験があるのではないでしょか。「自分で運転していく方が自由でいい」と感じる人もいれば、「至れり尽くせりのバスツアーが最高」と考える人もいます。

全国的にバスツアーの人気が高まっているようです。個人では立ち入れない場所を見ることができたり、地元の人のお話しを聞くことができたりといったバスツアーならではの特典や、たとえば一つの食材に絞って楽しむことができるテーマ性があっての集客力です。最近では工場見学や遺構をテーマにした、産業観光ツアーも人気のようです。
一方では、いわゆる定番商品もあります。北海道であれば、季節の花を巡るツアーは、その代表格といえます。
一定の集客を見込める定番商品と、各社が知恵を絞って企画するオリジナル商品。「なるほど、そうきたか」とうならされるオリジナル商品は、バスツアーフリークに魅力ある1日を提供してくれます。「旅は非日常」といいますが、バスツアーには「日常の延長」のような親近感があります。日々の隣にあるエンターテイメントなのかもしれません。

また、北海道が観光でいま以上に成長していくためにも、多言語対応など課題はたくさんありますが、魅力的な「オプショナルツアー」としてバスツアーが位置づけられると面白そうです。北海道という「宝の島」を活かすうえで大きな可能性を持った戦略的分野です。

自分自身を思い返すと、小学5年生の社会見学が最初のバスツアーになりますが、思い出としてはやはり6年生の修学旅行です。しかし、全体を覚えているわけではなく、朝の散歩でクラスメートが目の前で桟橋(?)のような場所から洞爺湖に落ち、先生たちがあわてふためくなか、まず髪の毛が湖面にぷかりと浮き、次に驚いた表情の彼の顔が見えるという映像だけが強烈なインパクトとして残っています。そういえば、木刀とペナントはどこへいったのか…。

さて、今回は読みものとしての特集だけでなく、ホテル会社、旅行会社とタイアップして、「カイ」のオリジナルツアーをつくることにしました。商品企画や現地との調整など、ツアー造成の経過も含めてご紹介し、秋にはツアーを実施します。
日常の隣にありながら、大人が楽しめるバスツアーです。ぜひ、ご一緒に!

伊田行孝-text

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