地域おこし協力隊として平成26年4月に平取町に着任し、岩知志地区で農業に従事している畠山さん。以前から農業に興味を持ち、苫小牧で会社員をしていた頃には、厚真町で畑を借りて自分で有機栽培に挑戦していたという。
会社員時代の平成25年、仲間と「NPOさくらぎ百姓応援団」を立ち上げた。無農薬・無肥料自然栽培を行い、都会の子どもたちに田植え、稲刈りなどを体験してもらうのが目的。
「その活動から、さらに農への興味が高まって。本格的にやってみたいという気持ちと、NPOで借りている農地管理のためにもスタッフが近くに住んだ方がいいだろうということで、地域おこし協力隊に応募することになりました」
そんな畠山さんが平取に来たなら見てほしいのがNPOの「さくらぎ農場」の景観だ。大きなヒバの木がトトロの姿をしており、国道を走る者の目を楽しませる。
「春は桜の中にトトロが立っていて心和む風景です。子どもたちにはトトロから農業への関心を高めてほしいと考えています」
もう一つのおすすめが振内地区にあるレストラン『じゃんけんぽん』。平取和牛をリーズナブルな価格で提供しており、週末のお昼時には行列にもなる。
「何を頼んでも十分に満足のいく味と価格なので、人に自信を持っておすすめできます」
肉はもちろん、野菜も地産地消が基本。畠山さんが従事する農家で作ったビーツを使用した無添加ソースも一緒に開発した。
そして、前回ご紹介した斉藤忍さんの真の姿であるビラトレンジャー。そのブラックが畠山さんであり、奥様がピンクであることは、まちの公然の秘密なのだとか。