まちの人に聞いて見た「あの風景、この味、お気に入り」。

名寄の七不思議のひとつ「無駄に景色のよいトイレ」

黒井理恵さん

東京で働いていた黒井さんが名寄に戻ったのは2014年夏。まちには子どもの頃にあったような活気が感じられない。そして、まちづくりに参加していける入口が見つけにくいとも感じた。そこで、誰もが気軽に交流できるスペースづくりを目的に「コミュニティスペース なにいろカフェ」を2015年11月にオープンした。
「いきなりまちの将来をどうすると議論するより、まずは生活者の関係性、つまりコミュニティを作っていきたいと考えました。何かやりたいなと考えていても一人ではなかなか動けません。こんなことをやってみたい、いいね応援するよ、というネットワークがあれば、特に女性たちはイキイキとし始めます。そんな場所を作ろうと考えたのです」
そんな黒井さんが「名寄のおすすめ」を二つセレクトしてくれた。

一つが黒井さん曰く「無駄に景色のよいトイレ」。ここは、なよろ市立天文台きたすばるへ登っていく道の途中にある施設。曲線を描く窓からは、確かに見事な風景を楽しむことができる。小上がりと電源もあるため、黒井さんは時々パソコンを持ち込んで仕事をすることもあるのだとか。ここはトイレなのか、トイレのある展望施設なのかは分からない。「私が選ぶ名寄の七不思議のひとつ」と言う。

もう一つが千虎の「えびすかぼちゃパイ」。もち米とアスパラが有名な名寄だが、かぼちゃの生産量も道内2位。「名寄のかぼちゃを知り尽くしたお菓子屋さんだからこそ作れる」と黒井さんが絶賛する銘菓だ。確かに、これおいしい!

施設の外にも曲線に沿ってベンチが置かれ、風にあたりながら景観を楽しめる

うまさが広がる「えびすかぼちゃパイ」(千虎)

クラウドファンディングを活用して駅前に開業した「なにいろカフェ」

この記事をシェアする
感想をメールする