まちの人に聞いて見た「あの風景、この味、お気に入り」。

噴火湾パノラマパークからの景色

岸田望さん

大阪府出身の岸田さんが八雲に移り住んだのは、2013年のこと。
地域の魅力を伝える仕事がしたいと考えているとき、昔から大好きだった北海道の中から八雲町を選んだという。
「八雲は、まちのひとが親切であたたかくて、それに自然が多くて景色も最高。日本で唯一ふたつの海があるまち、というのもすごいでしょ」

ふたつの海をもつというのは、確かにすごいインパクトがある。とはいえ、何かもっと決め手があったはずでは? と尋ねると、「まちにたくさんの宝物があるように思えたんです。原石みたいなものが。もう、ココだ! と思いましたね」と、眼をきらきらさせて教えてくれた。

一般社団法人八雲観光物産協会の物産コーディネーターとして「八雲町情報交流物産館 丘の駅」に勤務する岸田さん。“宝物”を探してまちを歩いていると、地元のひとは自分たちの魅力に気づかないことが多いと感じるという。
ならばと、外からの視点を活かしながら商品の選定はもちろん、新商品開発やパッケージなどの相談にも乗っているのだそう。
そう話す姿はとても楽しそうで力強く、地元の生産者からも頼りにされていることがうかがえる。

そんな彼女がまちの自慢に挙げるのは、丘の駅がある「噴火湾パノラマパークからの景色」だ。
小高い丘から眺める先には草原が広がり、内浦湾が続く。さらに白樺並木が加わり、北海道らしい景色だという。
天気のよい日は夕方が特にオススメ。夕日に染まる空がとても美しいそうだ。

噴火湾パノラマパークから眺める朝の景色。奥に見える太平洋や右手前の白樺並木など、起伏のある風景は変化に富み、見ていて飽きることがない

思わず写真を撮りたくなるような白樺並木