まちの人に聞いて見た「あの風景、この味、お気に入り」。

全国でここだけ。熱田神宮の分社「八雲神社」

倉地勝美さん

創業1969年の八雲の老舗菓子店「くら屋菓子舗」。
店主・倉地勝美さんは父である先代の知識や経験を受け継ぎ、和菓子だけでなく、洋菓子も幅広く製造している2代目だ。
地元では「くら屋さん」として親しまれながら、その高い菓子技術は、全国菓子大博覧会で何度も受賞したことでもわかる。

倉地さんのまちの自慢は、「八雲神社」。ここは、全国でも唯一の熱田神宮の分社であり、八雲町の総鎮守である。旧尾張藩士族の生活を守り北方防備のためこの地を開拓した徳川慶勝公が、人々の精神的支柱を願って熱田神宮より御分霊を勧請し、明治20年に建立。開拓事業を推し進めた徳川慶勝公の尽力と功績を称えた明治天皇の特別な御計らいにより実現したといわれている。
八雲神社の例大祭は毎年6月に開かれ、八雲町本町商店街が歩行者天国となり、まちを神輿が練り歩くと全体が一気にお祭りムードに変わる。ジャンボビンゴ大会や玉入れ大会などもあって、子どもから大人までが楽しむことができる。活気あふれる楽しい雰囲気もぜひ見てほしいという。

そんな倉地さんは、その八雲開拓の祖である徳川慶勝公への感謝をお菓子にしている。その名も「八雲の慶び」。原材料にもこだわり、八雲町でとれた牛乳と熊石の天然海水塩、生地には竹炭を使用している。しっとりとした食感とほどよく広がるクリームからの牛乳のコクが特徴。
地元の素材をつかって美味しくて身体にも優しいお菓子は、倉地さんのお人柄が出ていると感じた。こちらもコンテストで受賞するなど、全国観光土産品連盟推奨品にもなっている。

「八雲の慶び」173円(税込) ※要冷蔵