岩見沢で辻村直四郎撮影の写真展が開催されています。
北海道マガジン「カイ」vol.53「空知の南の『つなぐ』と『むすぶ』」特集のサイドストーリーで、谷口雅春さんが「岩見沢志文の草分け辻村直四郎」と題し、4回にわたり、明治に岩見沢の志文に入植した辻村直四郎という人物について掘り下げました。辻村直四郎は、『馬追原野』を書いた作家・辻村もと子のお父さんで「志文」という地名をつけた人です。
このサイドストーリーの中でとても印象的なのが写真の存在です。
当時の写真はフィルムではなくガラス乾板に画像を写し取っていたのですが、辻村家で撮影された390枚にもおよぶガラス乾板は、2022年9月に辻村家資料研究会の村田文江さんと黒井茂さんに発見されました。
昨日の北海道新聞によると、辻村直四郎が撮影したこの「ガラス乾板」が、岩見沢市指定文化財に指定される見込みとなり、「24日の定例教育委員会で正式に指定される予定」とのこと。
この乾板から写真を現像したものが、現在、岩見沢市郷土科学館で展示されています。
そしてなんと、展示されている写真を現像したのは、今年、写真家・露口啓二さんの写真展を企画したzolin gallery(ゾウリンギャラリー)の佐藤 祐治さんということですから、岩見沢で開催中のこの展覧会とカイとのつながりを感じざるを得ません。
谷口さんの記事も読み返しながら、ぜひ写真展に足をお運びください。
【12/25追記】
辻村直四郎が残したガラス乾板写真を含む426点の資料が、岩見沢市指定文化財に指定され、写真展の期間が2/23(月祝)まで延長になりました!
ガラス乾板写真展
「辻村直四郎が残した志文」
期間:2025.11/3(月祝)~2026.2/23(月祝)
場所:岩見沢郷土科学館(北海道岩見沢市志文町809番地1)
開館:9:30-17:00(火曜日は13:30から)
休館:月曜日(祝日は開館)、12/29-1/3
入館料:無料


黒瀬ミチオさんの写真の展覧会「MOSIR - PAESAGGI SILENTI」がイタリアのミラノとローマの2カ所で開催されますのでご案内いたします。お近くのみなさま、ぜひお立ち寄りください。
MOSIR - PAESAGGI SILENTI
■ミラノでの展覧会
会場:GLI EROICI FURORI ARTE CONTEMPORANEA
Via Melzo, 30 - 20129 Milano
Googleマップ
会期:2025年9/18~10/2
オープニング:2025年9/17
展覧会時間:火~金 15:30~19:00 / 土曜は予約制
企画:アレッシア・ロカテッリ
協力:マリア・ラウディエロ
会場サイト
展覧会ページ
ご案内カード(PDF)
■ローマでの展覧会
会場:Galleria Suarte
Via del Pozzetto 118, Rome, Italy 00187
Googleマップ
会期:2025年10/10~10/24
オープニング:10/10の19:00
開館時間:火曜~土曜 16:00~19:00
会場サイト
ご案内カード(PDF)
露口啓二さんの写真展が札幌で開催されるのでお知らせします。初日には倉石信乃さんとのギャラリートークもあります。倉石さんは先日『孤島論』を刊行したばかりで、この中で露口さんの写真についての章もあります。どのようなお話が展開されるのでしょうか。
移住 露口啓二 写真展
会期:2025.6/21(土)-7/6(日)(火曜日~金曜日休廊)
土曜日:12:00-18:00
日曜日:12:00-17:00
月曜日:19:00-21:00
会場:Zolin Gallery(北海道札幌市南区澄川5条12丁目11-17)
https://zolin.biz/
Gallery Talk
日時:6/21(土)14:00~
ゲスト:倉石信乃
協賛:北海道開拓写真研究協議会 / 長万部写真道場研究所
後援:SANON design / WOOD LINK furniture & gallery
・露口啓二さんの写真集『移住』(赤々舎、2024年)
・倉石信乃さんの近著『孤島論』(インスクリプト、2025年)


なお、露口さんの日本写真協会「作家賞」受賞にあたり5/30(金)~6/5(木)に東京で開催される受賞作品展のお知らせはこちらをご覧ください。