プロローグ

「土地と食と酒」のマリアージュを

世界的に日本酒への注目が高まっている。地域と密接につながってきた「地酒」はいま、国境をも越えたマーケットに、その存在と味を発信しつつある。今後、道産酒のブランド化や「土地と食と酒」のマリアージュが進めば、北海道のおもてなし資源はさらに広大なものになるのかもしれない。

2018/01/24

だから道産酒LOVE

道産酒の魅力、北海道で伝えてこそ

北海道の酒を、飲みたい、知りたい、楽しみたい! ならば、札幌・すすきのにある「北海道産酒BAR かま田」へ。店主の鎌田孝さんは、知る人ぞ知る酒のエキスパート。同時に、道産酒を愛してやまない「北海道ソムリエ」でもあります。その熱い思い、ぜひ聞かせてください。

2018/01/24

千人育てば、何かが変わる!

酒屋に生まれ、道産酒を愛し、その魅力を発信する鎌田孝さん。彼の思いがギュッと詰まった札幌・すすきのの「北海道産酒BAR かま田」で伺った酒人生、そして、道産酒愛のつづきをどうぞ。

2018/01/31

今こそ酒屋でワクワクを

北海道のお酒、どこで買いますか。百貨店、スーパー、ディスカウントショップ。その選択肢の中に、「酒屋さん」はありますか。どこで買っても味は同じ? いいえ。実は、どこで買うかによって、酒のおいしさがすこし、変わるようなんです。その秘密とは。札幌の地酒専門店2軒を訪ねました。

2018/04/04

道産酒のいまとこれから

地の人が地の酒を飲む。それが応援

道産酒の時代、ついに到来―北海道マガジン「カイ」が、季刊誌時代の2011年冬号「北海道の日本酒」特集でそう銘打ってから、はや7年。道産酒はどんどん品質を高め、世界へも羽ばたこうとしている。現状と展望を、北海道酒造組合の門田昭専務理事に聞いた。

2018/01/31

北海道の酒蔵へ

毎日の食事といっしょに飲まれる酒を

道東釧路の冬は、連日のように雪に降り込められる日本海側と違いカラリと晴れる日が多い。霧のイメージが強い釧路だけれど、冬場の日照時間は全国トップクラスを誇る。そんな冬の青空にすっくと立つ酒蔵の煙突。釧路管内唯一の造り酒屋、1919(大正8)年創業の「福司酒造株式会社」を訪...

2018/02/07

酒造りの歴史を訪ねて、三つの酒蔵へ

北海道広しといえど、酒蔵が三つもあるまちは旭川しかない。男山、高砂酒造、合同酒精の大雪乃蔵。道内の日本酒の製造場が大きく数を減らすなか、三つの酒蔵が途絶えることなく、酒造りを続けてこられたのはなぜなのか。そんな素朴な疑問を抱いて、旭川の酒蔵を訪ね歩いてみた。

2018/02/14

機械でうまい酒は造れるか、ある酒蔵の挑戦

大雪山を源とする清冽な伏流水と、地元で穫れる豊富な米、寒造りに適した寒冷な気候と、好条件が揃う旭川。それでも「北の灘」と呼ばれるほどの酒どころになるまでには、ほかにもさまざまな要因が絡んでいたようだ。

2018/02/28

季刊誌カイの「北海道の日本酒」特集より

WEBマガジン「カイ」の前身、季刊誌「カイ」では2011年冬号(vol.10)で北海道の日本酒を特集しました。その中の道内各地の酒蔵を訪ねた記事をPDFでお読みいただけます。PC等での閲覧がオススメです。なお、内容は掲載当時のものとなります。ご留意ください。

2018/03/14

酒蔵とまちの記憶

失われた酒蔵を求めて

港まちには酒蔵がある。小樽、釧路、根室、増毛。ニシン漁や北洋漁業、物流の拠点として労働者が集まる港まちでは大量の酒が欠かせなかった。ほかの港まちではどうだろう。かつては函館に多くの酒蔵があったという。そして、室蘭。噴火湾随一の港まちにも、たしかに酒蔵の記憶があった。

2018/04/18

サイドストーリー:「国稀」からはじまる日本海の記憶

日本海から、もうひとつの北海道が見える

日本最北の酒蔵。増毛町(ましけちょう)にある国稀(くにまれ)酒造(株)の創業者本間泰蔵は、明治の幕開けとともに佐渡から小樽に渡り、1875(明治8)年に増毛で事業を起こした。その足跡からは、いまとはずいぶんちがう、巨大な資源であり物流の大動脈としての日本海の姿が見えてく...

2018/02/21

日本海、1907年の夏

ぞろ目の数字は幸運を呼ぶというが、111年前の夏の日本海航路にスポットを当ててみよう。水先人は、作家有島武郎と、仏教哲学者の井上円了だ。そこからどんな北海道の幸が見えてくるだろうか。

2018/03/07

本間キミとその時代

有島武郎や井上円了が増毛を訪れたのは1907(明治40)年。その3年後、丸一本間(現・国稀酒造)は、道南の茂辺地からとびきりの花嫁を迎える。かつての松前藩の家老の家系に生まれた、キミという気丈な女性だった。

2018/03/28

北の酒の残像を求めて

日本酒は、人と自然が醸す風土の歴史の精粋だ。ひとつの銘柄が消えることは、土地の記憶のつながりの一片が奪われてしまうことを意味するだろう。失われてしまった北海道の酒の中でいま特に気になるものがふたつある。羽幌(はぼろ)の「玉の輿」と、天塩(てしお)の「千代菊」だ。

2018/04/11

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