プロローグ

広大なる北大文化圏のいま

土地と歴史と人が織りなす「北大界隈」のいまを2022年最初の特集としてお届けしていきます。

2022/01/19

テロワールを界隈へ -進化し、日常になる北大マルシェ-

小さなテントが立ち並び、軒先には色とりどりの野菜。店主は作物や地域の話を熱っぽく語り、買い物客は今夜の食卓を思い浮かべる。そんな姿が、北海道大学の毎夏の風物詩だった。青空市、café、アワードと進化しながら、界隈に裾野を広げる「北大マルシェ」の今を訪ねた。

2022/01/19

鉄板に描く円でつなぐ縁~お好み焼き「まろ吉」

北海道大学病院の目の前、北大通りと環状通が交わるその角に、1軒のお好み焼き店がある。広島県生まれ、北大出身の元高校教師が営むその店の名前は「広島風お好み焼き まろ吉」。なぜ彼は幼い頃から志していた教職を辞し、母校の目の前で故郷の味をふるまう道を選んだのか。

2022/01/26

詠めや歌へや130曲!北大寮歌の秘密

北海道大学の学生寮「恵迪(けいてき)寮」の寮歌といえば、『都ぞ弥生』。100年以上にわたり愛唱されてきた名曲だが、実は寮歌は年々新たに作られ、今や130曲近くあるという! 時代を超えて歌い継がれる寮歌の魅力とは?

2022/02/02

ここが安心できる社会のサンプルになればいい — UNTAPPED HOSTELの場づくり

地下鉄北18条駅そばのゲストハウス「UNTAPPED HOSTEL(アンタップトホステル)」。2014年のオープン以来、国内外から多くの旅人を迎えてきた宿が、ゲストゼロのコロナ禍で始めたこととは?

2022/02/16

北大最初の女子学生おせっちゃん

女性が帝国大学で学ぶことも許されなかった時代、今のようにジェンダーレスが叫ばれる社会になると、どれほどの人が想像しただろう。加藤セチという一人の女性が、どのように北大の門戸を開き、科学者として歩んだのか。その足跡をたどることにした。

2022/03/02

北大南門エリアヒストリー〈記憶をたどる〉

北大南門から徒歩3分ほどの場所に1903年築の洋館がある。札幌農学校出身の工学博士・坂岡末太郎が住宅として建て、1919年に北海新聞の創立メンバー・阿部宇之八が移り住んだ。洋館はマンションなどに囲まれながらも、阿部家の末裔が暮らす家として、今も息づいている。

2022/04/06

下宿屋さんは令和も健在!~「下宿 上野」の今昔物語

昔ながらの学生街にふさわしい、懐かしい響きを持つ「下宿」。北海道大学そばで半世紀近く営業する「下宿 上野」は、多くの学生たちを受け入れてきた。祖父母、母からバトンを受け継ぎ、三代目管理人となった山下雅司さん(34)は「“食”と“住”で支えたい」と語る。

2022/04/27

サイドストーリー:北大総合博物館界隈

記憶の旅程をめぐる研究

「北海道大学総合博物館」は、研究者と学生をはじめ、事務職や技術職員、ボランティアなど、さまざまな人が深く関わりながら、札幌キャンパスの中枢で今日も来館者を迎えている。この大きなミュージアムに、少し見慣れない入り口から入ってみよう。

2022/03/09

百年の時間単位を生きる、タイプ標本の世界

北海道大学総合博物館の海藻標本室には、日本の研究者によって発表された海藻類のタイプ標本のほぼすべてが収められている。それらは19世紀からの貴重なタイムカプセルだ。阿部剛史准教授(海藻分類学)に導かれて、標本の深遠な世界にふれてみよう。

2022/03/16

土地と植物と人間が奏でる学問

北海道大学総合博物館の陸上植物標本庫には、ウィリアム・クラークや宮部金吾といった、北海道史を飾る人々が残したものを含めて、約30万点もの植物標本が保管されている。植物分類・系統学の首藤光太郎さんに、その標本群と北海道の植物学についてレクチャーを受けた。

2022/03/23

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