好きになると、知りたくなる。
知ると、もっと好きになる。
映画と北海道をつなぐコラム「映画と握手」。
観た方歓迎、観てない方大歓迎!
新目七恵-text & Illustration
第7回

「(日本語) そこのみにて光輝く」

Sorry, this entry is only available in Japanese.


佐藤泰志小説の映画化シリーズは、函館の市民映画館「シネマアイリス」が制作・プロデュースしている。その映画館自体がちらっと登場するのは、『きみの鳥はうたえる』の冒頭。映画を観終わった設定の染谷将太が出てきた建物(イラスト左側)がまさにそう。実際の出入り口は彼らがいる通りの反対側だが、夜の劇場周辺の雰囲気(上映が終わるたび、人がどっと街に流れ出す様子)はそのまま。私も函館時代、アイリスからふらりと五稜郭の店に立ち寄り、観たばかりの映画の感想をあれこれ思い出しながら一杯やるのが大好きでした。
新型コロナウイルスの影響で全国のミニシアターと同じく、シネマアイリスも苦しい状況に追い込まれている。何とか持ち応えて、佐藤作品映画化の取り組みを続けてほしい!

●函館シネマアイリス(函館市本町22-11 グリーンエステート1F、TEL:0138-31-6761)
http://www.cinemairis.com/

「そこのみにて光輝く」2014年/呉美保監督/出演・綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉/120分 「オーバー・フェンス」2016年/山下敦弘監督/出演・オダギリジョー、蒼井優、松田翔太/112分
「きみの鳥はうたえる」2018年/三宅唱監督/出演・柄本佑、染谷将太、石橋静河/106分

新目七恵(あらため・ななえ)
札幌在住の映画大好きライター。観るジャンルは雑食だが、最近はインド映画と清水宏作品がお気に入り。朝日新聞の情報紙「AFCプレミアムプレス」と農業専門誌「ニューカントリー」で映画コラムを連載中。

ZINE「映画と握手」
新目がお薦めの北海道ロケ作品や偏愛する映画を、オリジナルのイラストと文で紹介するA3四つ折りサイズの手作りミニ冊子。モノクロ版は、函館の市民映画館「シネマアイリス」、札幌の喫茶店「キノカフェ」、音更のカフェ「THE N3 CAFÉ」で随時配布中。

Share this article
JAPANESE