小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何かを立ちのぼらせるのだろうか。
*この連載は、作家の合田一道氏が主宰するノンフィクション作家養成教室「一道塾」(道新文化センター)が担当しています。
第4回

(日本語) ロビンソンの末裔(開高健著)

あらすじ

空襲と食糧難に疲れた主人公は都庁を退職し北海道開拓団へ参加することを決意する。終戦の前日、妻子を連れて東京を発ち、大雪山麓へ入植するが、応募条件とは全く違う過酷な現実が待ち受けている。一家は運命に翻弄されながらも、懸命に未開地を切り拓いて生きていく。

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開高健(かいこう・たけし)

1930~89。大阪市立大学卒。寿屋(現サントリー)宣伝部時代の58年、『裸の王様』で芥川賞受賞。『ロビンソンの末裔』『輝ける闇』『夏の闇』『耳の物語』などで現代日本文学に輝かしい業績を築く一方、行動する作家として『ベトナム戦記』『オーパ!』などノンフィクションの傑作を発表。毎日出版文化賞、川端康成文学賞、菊池寛賞、日本文学大賞を受賞など。
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