小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何かを立ちのぼらせるのだろうか。
*この連載は、作家の合田一道氏が主宰するノンフィクション作家養成教室「一道塾」(道新文化センター)が担当しています。
第20回

(日本語) ホテルローヤル(桜木紫乃)

あらすじ

雑誌に投稿するため恋人からヌード写真の撮影に応じる女性、寺を支えるため檀家に体を売る住職の妻、上司の妻と不倫しアダルトグッズの販売員となった男性などなど。釧路のラブホテル・ホテルローヤルに縁のある様々な事情を抱えた男女の「生」と「性」を描いた7本の短編集。

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桜木紫乃(さくらぎ・しの)

1965年 釧路市生まれ。14歳の時、原田康子の「挽歌」を読んだことをきっかけに、作家を志し、創作に打ち込む。高校卒業後、裁判所の職員に。地元の同人誌「北海文学」で執筆を始め、2002年「雪虫」でオール讀物新人賞受賞。2013年「ホテルローヤル」で第149回直木賞受賞。北海道を舞台にたくましく生きる人々を描くことが多く、他にも代表作は「ラブレス」「氷の轍」など。江別市在住。
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