小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何かを立ちのぼらせるのだろうか。
*この連載は、作家の合田一道氏が主宰するノンフィクション作家養成教室「一道塾」(道新文化センター)が担当しています。
第25回

(日本語) シャクシャイン戦記(大森光章)

あらすじ

アイヌ民族集団メナの首長シャクシャインは、シュの首長オニビシを殺害して勢力を拡大した。さらにアイヌ民族への圧政を強める松前藩に対し、全道各地のアイヌたちにも連携を呼びかけ、大規模な戦いを挑んで行く。しかし、そこに待っていたのは、松前藩の仕掛けた陰険な謀略の罠(わな)だった…。

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大森光章(おおもり・こうしょう)

1922~2009。虻田郡倶知安町生まれの小説家。明治大学中退。小学校教員をつとめたあと上京し中河与一主宰の「ラマンチャ」、新日本文学会に参加。印刷会社等で働きながら「文芸日本」「円卓」「新潮」に作品を発表。「名門」「王国」と「培養」で芥川賞候補となる。
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