小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何かを立ちのぼらせるのだろうか。
*この連載は、作家の合田一道氏が主宰するノンフィクション作家養成教室「一道塾」(道新文化センター)が担当しています。
第48回

(日本語) 津軽海峡(島崎藤村)

あらすじ

一人息子を亡くした中年夫婦は、青森から函館までの乗船の時に、息子と同じぐらいの年齢の青年と出会う。これも何かの縁だと思い、話し合っている最中に露艦隊が船に接近してきたので、乗組員と乗員は大きく動揺する。

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島崎藤村(しまざき・とうそん)

1872(明治5)年~1943(昭和18)年。筑摩県馬籠村(現岐阜県中津川市馬籠村)出身。初代日本ペンクラブ会長。明治学院本科(現明治学院大学)卒。1893(明治26)年、雑誌「文学界」に参加。詩集「若菜集」を発表。小説家へ転身。代表作に「破戒」「夜明け前」。父の正樹は馬籠の名主で、「夜明け前」の主人公のモデル。
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