まちの人に聞いて見た「あの風景、この味、お気に入り」。

元気な中年たちとの交流を楽しんでほしい

斉藤 忍さん

普段は観光協会の職員としてまちのPRに奔走する斉藤忍さん。しかし一朝ことあらば「ビラトレンジャー」のイエローに変身する。そして、ビラトレンジャーが、ある意味でまちの自慢でもあるという。
「ビラトレンジャーそのものがというより、一般には中年と呼ばれる年代の男女が元気であることが平取のよさだと感じているんです。その象徴としてブラック、レッド、ブルー、ピンク、そしてイエローの自分が存在したいと思っています」

ビラトレンジャーとしての活動は一昨年の12月、斉藤さんが一人でスタートした。少しでも活性化の足掛かりになればという思いからだったという。そこから、一人ずつメンバーが増え、コスチュームも(通販で!)新調し……今では非公認ながらも町内外の祭りやイベントに参加し、子どもたちからの人気も抜群だ。レンジャーは各々仕事を持っているのでその日に集まれるメンバーで活動をしており、主にイエローが活動の中心である。平取に観光ツアーバスが来るときには整列してお出迎えもする。
「小さな町で過疎化が進む中で地元を盛り上げるために、何か面白いことをやって楽しもうと、自分たちでイベントを企画・運営するなど、平取の中年は元気です。だから、平取に来たならば、ぜひそうした中年たちと交流する機会を持ってほしいですね」

斉藤さんのもう一つのまちの自慢は二風谷のアイヌ文化だ。自然とともに生きてきたアイヌの貴重な展示物がある博物館はぜひ訪れてほしい場所だという。
「チセでは工芸家が木彫りの実演もしており、その技術を間近で見ることができるチャンスです。毎日、実演をしているわけではないので、観光協会のFacebookでチェックしてください」

●平取町立二風谷アイヌ文化博物館
北海道沙流郡平取町二風谷55
TEL:01457-2-2892

イベントに集結した「ビラトレンジャー」5人衆

仮面の下には笑顔が優しい斉藤忍さん

平取町立二風谷アイヌ文化博物館

この記事をシェアする
感想をメールする