特集
17世紀にロンドンで生まれたコーヒーハウスは、人と情報の交わりを拡張して、新たな公共圏を誕生させた。新聞の発達も、保険会社などの新ビジネスや学術団体の進展も、そこから起こったムーブメントだ。そして北海道開拓をコーヒーハウスから語ることも、さほど無理な話ではない。
小説を旅する
松前家のお家騒動で家名を復活させようする春山伸輔は遊軍隊に加わる。その後、榎本軍に捕まり、土方歳三から松前の惨状を聞かされた。釈放後、高田屋大明神の元に身を隠した。そこで、仲間の裏切りや、私利私欲のために箱館を乗っ取ろうとする、魑魅魍魎な陰謀に巻き込まれる。
特集
岩見沢の中心部からおよそ20分車を走らせて到着するコンテナハウスの店は土日だけの営業。妻の「手作りスイーツを提供する店をやりたい」という希望を夫の定年退職後に形にし、夫婦二人で切り盛りしている。外に向いたカウンターの向こうには水田と里山の風景が広がっていた。
特集
2023年に創成イーストの一角にオープンした「喫茶こともし」。喫茶店+学習塾というユニークな形態で、大人にも子どもにも親しまれている。普通の喫茶店では起こり得ないつながりが生まれる場所。そこは、愛ある“おせっかい”で溢れていた。
特集
札幌のJR篠路駅から徒歩10分の場所に居心地のいいコミュニティカフェがある。名物は手打ちうどん、シフォンケーキ、それから水曜から土曜は「須藤雅司さんこだわりの一杯」。須藤さんのコーヒーを飲みながら、これまでの話をお聞きした。コーヒーは媒介である、とあらためて思う。
特集
紫烟荘(しえんそう)、ダフネ、トップ……。店名を聞くだけで、あのワンシーンが蘇る。コーヒーの香りと共に漂うのは、緊張感か、ロマンスか、軽妙洒脱なユーモアか。映画に刻まれた喫茶店の“残り香”をたどってみた。
小説を旅する
1910(明治43)年9月24日から30にかけて、作者(徳冨健次郎)は妻(愛子)と養女(鶴子)の親子3人で、淕別(現陸別町)の医師関寛(通称寛斎)を訪問し、斗満の自然を満喫した。翌年、作者は寛斎からの手紙で、親子との不和を気に掛ける。この作品は、『みみずのたはこと』の一...
特集
文化人など進歩的な人々が集う場所として、やがて庶民の憩いの場へ。そんな喫茶店の変遷や店をめぐる人間模様を書き残したのが、自身も喫茶店を経営していた和田義雄さんだ。その著書をたどりながら、昭和の喫茶店に思いを巡らせてみた。
北の名人図鑑
開拓期は北海道庁本庁舎などに使われた白石レンガ、大正期は初の国産貯炭式ストーブを生み出した白石。その地に、創業70年の板金工場「白石製作所」がある。起業した頃は、鉄道以外の運搬手段は馬車しかなかったので馬具を製造していた。時代の流れを読み取り鉄骨加工に移行、やがてステン...
特集
白石の住宅街に焙煎体験ができる喫茶店「焙煎研究所」がある。店名も外観も喫茶店のイメージはない。店の横の温室ではコーヒーの木を栽培している。オーナーの吉田元海さんは「自家焙煎を自宅やキャンプ場でも気軽に楽しめる文化を広めたい」と語る。コーヒー豆の焙煎を体験してみた。