小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何かを立ちのぼらせるのだろうか。
*この連載は、作家の合田一道氏が主宰するノンフィクション作家養成教室「一道塾」(道新文化センター)が担当しています。
第28回

(日本語) 神(カムイ)の涙(馳星周)

あらすじ

弟子屈町のアイヌの木彫り作家・平野敬蔵と中学3年の孫・悠の家に尾崎雅比古が「弟子にして下さい」と訪れた。初めは煙たがられていたが、次第に2人と心を通わせていく。しかし、雅比古は犯罪者で逃亡中の身だった。アイヌに誇りを持つ敬蔵、アイヌから逃げたい悠、自分のルーツを見つけたい雅比古。3人それぞれが自分を模索していく。

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馳星周 (はせ・せいしゅう)

1965年 浦河町出身。編集者、フリーライターを経て、1996年、『不夜城』で小説家デビュー。同作品で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞する。ノワール(暗黒)小説の第一人者。近年はノワール小説だけに留まらず、さまざまなジャンルの作品を執筆、高い評価を得る。
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