小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何かを立ちのぼらせるのだろうか。
*この連載は、作家の合田一道氏が主宰するノンフィクション作家養成教室「一道塾」(道新文化センター)が担当しています。
第39回

(日本語) 硝子を破る者(中谷宇吉郎)

あらすじ

真冬の満員電車の中で、「戦争に敗けたんだから」という言葉を平気で使っている日本人に疑問を持った著者は、自身が体験した2つの泥棒被害と終戦直後の国情を通して、これからの難局を生きる日本人に何が大切かを、1946(昭和21)年8月1日付の月刊誌「朝日評論」に説いた。

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中谷宇吉郎(なかや・うきちろう)

1900(明治33)年~1962(昭和37)年。 石川県江沼郡片山津町(現在の加賀市)出身。物理学者、随筆家。東京帝国大学(現東京大学)理学部物理学科卒。1932(昭和7)年7月、北海道帝国大学(現北海道大学)理学部教授に就任。1952(昭和27)年、米国の雪氷永久凍土研究所の主任研究員となる。代表作に、「冬の華」、「雪の研究 結晶の形態とその生成」。
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