小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何かを立ちのぼらせるのだろうか。
*この連載は、作家の合田一道氏が主宰するノンフィクション作家養成教室「一道塾」(道新文化センター)が担当しています。
第68回

(日本語) 緑のなかで(椰月美智子)

あらすじ

札幌市のH大学工学部生青木啓太は、構内の「緑旺寮」で3年目を迎える。秋、大学企画の一般参加者として数カ月前失踪した実家の母真由美が現れた。家族のことを深く考えている折り、地元の友人寿(ことぶき)の訃報が届く。啓太は弟や両親、友らとの対話を通し、また北の地に癒されて生きていることを実感する。

Sorry, this entry is only available in Japanese.


椰月美智子(やづき・みちこ)

1970年生まれ、神奈川県小田原市出身。2002年、『十二歳』で第42回野間児童文芸賞を受賞し、デビュー。『しずかな日々』が第45回同賞と第23回坪田譲二文学賞をダブル受賞。
Share this article