
ぎっしり並べられた御札に目が行くが、手の込んだ細工が施された神棚にも注目。扁額は神様の名ではなく「銀波生財」と書かれているところから、もともと船に乗せられていたと思われ、ニシン漁との関わりを感じられる。
枠の下をよく見ると、打ち付けてある飾りを全体的に左へずらしたような痕跡がある。家に置く場所に合わせて中心をずらしたと推測でき、本来はもうひとつ神棚かなにかが横に置かれていたとも考えられるが、よくわかっていない。
置いてあるものは、奥寺家にあったときのままを再現。左手前に置かれた丸い石は、聞き取りによると不思議なことに「捨てても帰ってくる」そうだ。