小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何かを立ちのぼらせるのだろうか。
*この連載は、作家の合田一道氏が主宰するノンフィクション作家養成教室「一道塾」(道新文化センター)が担当しています。
第46回

(日本語) ノツケウシ(野上弥生子)

あらすじ

主人公である東京在住の「わたし」は、母と2人で35年前に住んでいた野付牛町(現北見市)に、4歳で倒木の下敷きで事故死した妹の墓参りに行く。しかし、墓の場所がわからなくなり2人は落胆。その時に、かつての知り合いに偶然出会い、元気を取り戻す。

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野上弥生子(のがみ・やえこ)

1885(明治18)年~1985(昭和60)年、大分県臼杵町(現臼杵市)出身。日本芸術院会員。明治女学校(現在廃校)卒。1906(明治39)年に夏目漱石の門下生の野上豊一郎(後の法政大学総長)と結婚。翌年、漱石の推薦で「ホトトギス」に「縁」を発表。1971(昭和46)年に文化勲章。代表作に、「海神丸」「秀吉と利休」。
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