小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何かを立ちのぼらせるのだろうか。
*この連載は、作家の合田一道氏が主宰するノンフィクション作家養成教室「一道塾」(道新文化センター)が担当しています。
第73回

(日本語) 北斗の邦へ翔べ(谷津矢車)

あらすじ

松前家のお家騒動で家名を復活させようする春山伸輔は、同じ境遇の黒木三平と共に遊軍隊に加わる。その後、伸輔は榎本軍に捕まり、土方歳三から松前の惨状を聞かされた。釈放後、箱館の鼠町にある高田屋大明神の元に身を隠した。そこで、仲間の裏切りや、私利私欲のために箱館を乗っ取ろうとする、魑魅魍魎な陰謀に巻き込まれる。

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谷津矢車(やつ・やぐるま)

1986(昭和61)年~。 東京都青梅市出身。駒澤大学文学部歴史学科卒。小説家、劇作家。2012(平成24)年、『蒲生の紀』で第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。2018(平成28)年、 『おもちゃ絵芳藤』で第7回歴史時代作家作家クラブ賞作品賞受賞。代表作は、『廉太郎ノオト』、『吉宗の星』。
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