読者の中には、野口観光のホテルを利用したことがある人も多いのではないでしょうか。
一昨年に創業50周年を迎えた野口観光の野口秀夫社長に「人気のヒミツ」を聞きました。
第4回
【人材の育成】

「野口観光ホテルプロフェッショナル学院」のこと

2018年4月に「野口観光ホテルプロフェッショナル学院」を開校します。この学校は、北海道の観光、とりわけホテルで働く人材育成に少しでも貢献したいという考えから創設したものです。

ホテル業界は離職率が高いと言われています。そして、ホテルの仕事を離職した人は、まったく異業種に転職する人が多いのです。
私は、ホテルはとても面白く、やりがいのある仕事だと自負しています。せっかくご縁があって同じ職場で働く機会をいただいたのに、入社後数年で退社されるのはつらく、何より北海道の観光産業にとっての損失です。

そこで、ホテルマン・ホテルウーマンを養成する企業内職業訓練校を作り、2年をかけてホテルの仕事の面白さを知ってから実践の場に入ってもらうことが、本人、企業、そして業界それぞれにとってプラスになるのではないかと考えたのです。学校ではホテルの仕事に必要な技術・技能の修得はもちろん、北海道の歴史や文化、語学といった一般教養、また経営知識やマネジメントなどを幅広く学んでもらうことになります。しばらく閉鎖していた旧苫小牧プリンスホテルを校舎とすることで、実践的なトレーニングができます。あわせて、学校として使わない部分をリニューアルして宿泊特化型のホテルもオープンし、OJTの場としても活用する予定です。

すでに第1期生の選抜を終えました。高校卒業予定者を対象に野口観光の入社試験を受けてもらい、さらに内定者の中から希望者を募って入学試験をするという手順で選考して32名が合格。素晴らしい学生が集まりました。学生は社員でもあるので給与を支払います。そして卒業後の当社への入社は義務付けず、他のホテルや観光関連企業など進路は本人の自由です。

この学校を卒業した人材によって北海道の観光産業に少しでも貢献できるのなら、そしてホテルは一生の仕事と定めるホテルマン・ホテルウーマンを養成できたのなら、ホテルで彼ら彼女らのおもてなしにふれたお子様が「観光」に興味を持ってくれたのなら、この事業は成功したといえるのではないかと今からワクワクしています。

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