プロローグ

北海道を新しい構図から見てみよう

ジャーナリズムから地質学まで、僕たちがいまの世界を理解していくにはたくさんの方法がある。どれがいちばんスリリングだろう。未来に向けて意識したいのは、まず時間のスケールだ。ジャーナリズムの単位は一日で、地質学のそれは、1万 […]...

2016/07/20

地球時間で地域を歩こう。

山岳俳人とも賞される前田普羅(ふら)の、雄渾(ゆうこん)で清冽(せいれつ)な夏の名句だ。すぐれた詩歌は、人と大自然の関わりの思いがけない断面を切り取り、人間と自然を結びなおすような回路を作り出す。では、科学はどうだろう。科学に、大自然と地域の営みをとらえ直したり、そこか...

2016/07/20

北海道という島のなりたち

北海道という島は、本当に表情豊かだ。はっきりとした四季、高くけわしい山脈やそこでしか見ることのできない高山植物、噴火を繰り返す火山、豊富な地下資源や美しい自然環境に育まれた様々な文化。人々はそれらに魅了され、世界各地から旅人が北海道を訪れている。

2016/07/20

Bird's-eye View Geopark

鳥の目でジオパークをお楽しみください。 製作は北海道地図株式会社。同社は北海道博物館の特別展に様々な地図資料やデータ、また会場から各ジオパークのリアルタイムの状況をみることができるアプリ等を提供しています。

2016/07/27

北海道のジオパークへ

「人と大地」への旅

とかち鹿追ジオパーク

地平線へ伸びる実りのライン。まっすぐに立つ防風林。なだらかな緑の放牧地。 どこから眺めても絵になる、農業のまち、鹿追町(しかおいちょう)。 この豊かな食を生みだす大地は、 噴火とシバレを繰り返し、100万年もの時間をかけてつくられたものだという。 その物語を知る...

2016/07/27

洞爺湖有珠山ジオパーク

恥を承知で白状するが、これまでずっと洞爺湖は有珠山の噴火でできたカルデラ湖だと思い込んでいた。 本当は洞爺湖のカルデラができたのが先で、11万年前。その後、湖の真ん中で起きた噴火により中島ができたのが5万年前、湖の南側で始まった火山活動で有珠山が誕生したのはもっと新し...

2016/08/03

白滝ジオパーク

白滝ジオパークの舞台は、北海道の東北部、オホーツク海沿岸から20キロほど内陸に位置する遠軽(えんがる)町。白滝、丸瀬布(まるせっぷ)、遠軽、生田原(いくたはら)の4エリアからなり、広大な面積の約9割を森林が占めている。白滝エリアは世界有数の黒曜石原産地だ。約220万年前...

2016/08/10

アポイ岳ジオパーク

地球内部のマントルを作っている緑色の岩石「かんらん岩」は、地球の約80%の体積を占める。つまり、地球のほとんどは「かんらん岩」でできているのだ。地下深くにあるため、普通は直接見られないのだが、北海道には見られる場所がある。それは、様似町のアポイ岳。緑の岩が作りだした世界...

2016/08/17

三笠ジオパーク

地球内部のマントルを作っている緑色の北海道の中央部にはなぜこんなに複雑な山岳が連なっているのだろう。それはこの島が東西からぶつかりあう巨大なプレートの運動によってできたからだ。1000万年単位の長い時間をかけて両側から強く押し合ったので、中央がけわしく盛り上がり、大地の...

2016/08/24

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