小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何かを立ちのぼらせるのだろうか。
*この連載は、作家の合田一道氏が主宰するノンフィクション作家養成教室「一道塾」(道新文化センター)が担当しています。
第63回

(日本語) ユニコーンの旅(五木寛之)

あらすじ

テレビマンの火野昌吾は、番組撮影のために北海道を訪れた。精神病院の前庭にあるポプラ並木を撮影したところ、女性医師の江夏友子に注意され、撮影を止めた。旅館に戻って夕食後に、火野は撮影のことで江夏の家へ向かった。そこで江夏から、彼女が担当している患者の鬱病の少年、森沢が書いた絵画と詩作を見せられる。

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五木寛之(いつき・ひろゆき)

1932(昭和7)年~。 福岡県八女市出身。早稲田大学文学部露文科中退。小説家、作詞家、日本芸術院会員。1965(昭和40)年に『モスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞受賞。翌年、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞受賞。1978(昭和53)年から32年間、直木賞の選考委員を務める。代表作、『青春の門』、『大河の一滴』。
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